ドイツといえばビール。
フランスといえばワイン。
日本といえばお茶!?
そこは日本酒のような気もしますが、今回はお茶のご紹介です。
日本人とお茶は切っても切り離せない関係。
緑茶・ほうじ茶・麦茶・ウーロン茶などなど日本人にとっては日常的ですね。
その中でも、近年注目を集めているのがノンカフェインのそば茶。
蕎麦屋さんで出される特殊なお茶というイメージからか、マイナーな飲み物になっていますが、その効能は絶大です!
今回は、そば茶の効能や飲みすぎの副作用と妊娠中の注意点について、さらに便秘や血圧改善効果のお話しをいたします。
INDEX
そば茶の効能と副作用
そば茶の主な効能は体内環境の改善です。
女性にとっては日々の悩みである便秘や、男女問わず年齢とともに気になる高血圧など、これらの日常的な問題に、そば茶の効果が発揮されます。
それでは、そば茶の効能や副作用を詳しくみてみましょう。
そば茶の効能
最大の効能は血液をサラサラにしてくれる作用です。
そば茶を飲むことによって、体内の血液がサラサラになり、脳梗塞や高血圧の予防につながります。
血液は体内を巡って栄養素を運搬し、老廃物を回収してくれます。
この血液の巡りが悪くなることが健康を害する主な原因とも言われていますので、血液をサラサラにすることがなによりの健康であると言っても過言ではありません。
主なそば茶の効能はこれらが挙げられます。
- インスリンの分泌
- ビタミンCの吸収を促進
- 血液循環を良くし、血圧の低下・冷え性などにも効果的
- 生活習慣病の予防
- 抗酸化作用で体内の酸化を予防
インスリンの分泌は糖尿病の人には願ってもない効能で、その予防にもなります。
生活習慣病は血液と密接な関係があり、血液がドロドロになると体の各機能が低下してきます。
つまり、血液がサラサラになると体の各機能が活発になり様々な病気の予防になるということですね。
そば茶の気になる副作用は?
気になる副作用は特にありません。
他のお茶には飲み過ぎに気をつけたい副作用がありますが、そば茶にはこれらが入っていないため、主な副作用はほとんどないと言われています。
それでも、偏った食生活というのは予期せぬトラブルを引き起こす可能性になります。
そば茶が健康にいいからと言って、度を超えた飲み過ぎは避けるようにしましょう。
また、そばアレルギーの方は飲まないようにしましょう。
アレルギーの程度によっては大丈夫なケースもあるようですが、発症してからでは大変な事態になる可能性もあります。
そば茶の便秘や血圧改善の効果

健康のバロメーターとも言える便通と血圧に、効果を発揮する魅力的なそば茶。
様々な栄養素が含まれ、体質改善に効果的です。
そば茶はお茶としてマイナーな変り種のようで、あまり日常的ではないかもしれませんね。
しかし、美容・健康面でも大いに期待できるお茶なのです。
そば茶には便秘に効果的な食物繊維
言わずと知れた便秘に効果的な栄養素、食物繊維。
そば茶には食物繊維が豊富に入っています。
便秘の原因にはいろいろな要因があります。
その一つに、消化しにくいものが腸内で溜まっているというのがよく挙げられます。
海外の食べ物が食卓に溢れる現代の食生活では、日本人の体質に合わないものも増えました。
そういった観点からも、ここ半世紀で便秘に悩まされる人が増えているようです。
便秘は健康だけでなく、美容面でも大きく悪影響を及ぼします。
可能な限り避けたいものです。
そば茶は便秘の予防に最適と言われていますので、便秘になる前に積極的に取り入れていきたいですね。
注目のルチンで血圧改善
そばには食物繊維の他にも、ミネラル、ビタミンB1・B2・E、鉄分、シスウンペル酸、などたくさん含まれています。
その中でもそば茶が特筆すべき栄養素がルチンです。
中でも「韃靼(だったん)そば」という品種には他のそばよりもルチンが多く含まれています。
その比率はなんと100倍とも言われています。
驚異的ですね。
ルチンは血液の循環が良くなるように血液自体や血管の改善を促してくれます。
そば茶を飲むと、体内でインスリンが分泌されます。
血中の糖度を抑えてくれる役割で糖尿病の方にもオススメです。
さらに血液循環が良くなり、高血圧の改善・冷え性・動脈硬化予防など生活習慣病の予防にも効果的です。
また、ルチンは比較的強い抗酸化作用を持っています。
特に相性のいい栄養素であるビタミンCの酸化に強い働きを見せてくれます。
ですので、ビタミンCを多く含むものと一緒にそば茶を飲むのもオススメです。
そばを食べるよりもそば茶で飲む方が効果的!?
そばとして食べる場合は麺にしたものを茹でます。
しかし、ルチンは水溶性の栄養素のため茹でると茹で汁に流れ出てしまいます。
せっかくの栄養素が流れてしまうため、そば茶としての摂取が効果的と言われています。
最近はそばの実も世界のスーパーフードとしてとても注目されていますが、こちらも食べ方を工夫すれば効果的にルチンを摂取できます。

だからと言ってそばがダメなわけではなく、栄養素の摂取という視点から見るとということです。
そばを美味しくいただいて、健康面にもいい作用があります。
そば屋さんでは、そばの茹で汁に味付けをしたそば湯を出してくれるところもあります。
これもその栄養素や効能を知ってのことなのでしょうね。
昔からの日本人の知恵ですね。
そば茶の妊娠中の注意点
妊娠中は一般的なお茶に含まれる、カフェイン・タンニンなどの成分が悪影響を及ぼします。
しかし、そば茶にはカフェインもタンニンも含まれていないため、妊婦でも飲めるお茶です。
飲めるだけに留まらず、妊娠中に罹りやすい病気の予防にも効果的です。
妊娠高血圧の予防
妊娠中になりやすい症状として、妊娠高血圧というものがあります。
残念ながら原因はまだ定かにはなっていないようですが、妊娠という変化に体が対応しきれないためになると言われています。
高血圧の他にも、頭痛やめまい、倦怠感なども出る場合があるようです。
ひどくなると、けいれんを起こしたり赤ちゃんの発達を妨げる事にもつながります。
上記にもあったように、血圧を下げてくれる効果が妊娠中にも作用しますので、同じように妊娠高血圧の予防にもつながります。
妊娠糖尿病の予防
高血圧の他に、糖尿病も妊娠中は起きやすいと言われています。
しかも、これは自覚症状が出にくく気づかないうちになっていることも多いようです。
統計ではなんと約10%前後の妊婦がかかるという数字まで出ています。
元々糖尿病を持っている方は糖尿病合併妊娠とも呼ばれています。
妊婦の体は赤ちゃんのエネルギーとなるブドウ糖をたくさん血中に作り、通常ならそこで血糖値が上がらないようにインスリンが分泌されます。
しかし妊娠中は赤ちゃんブドウ糖を送る為、胎盤がインスリン分泌の作用を抑えます。
この状態で、甘いものを食べると血糖値が上昇し糖尿病となってしまいます。
通常の糖尿病に比べると症状は軽度で、産後には無くなる方が多いようです。
しかし、これを機に後々糖尿病になりやすいと言われているので注意が必要です。
こちらも上記したインスリンの分泌効果が予防として役立ちます。
赤ちゃんがそばアレルギーになるのでは?
お母さんがそばを食べたりそば茶を飲んだりすると、おなかの赤ちゃんが蕎麦アレルギーになるんじゃないかと心配する話を聞きました。
結論から言うと、ならないそうです。
妊娠中、授乳中にアレルギー疾患発症予防のために食物制限を行うことは十分な根拠がないために通 常勧められていない。
via:厚生労働科学研究班食物アレルギーの診療の手引き
ただし、お母さんがそばアレルギーの場合、飲用はNGです。
そば茶は妊婦の便秘や血液にも効果的でオススメですが、やはり飲み過ぎは注意が必要なようです。
何事も過ぎたるは及ばざるが如し、ということですね。
おわりに
そば茶の効能をご紹介しました。
目立った副作用も報告されておらず、便秘や血圧改善の効果もあるそば茶。
手軽に継続して取り入れるなら、扱いやすいティーバッグタイプがおすすめです。
他のお茶のように妊娠中に気をつけなければいけない成分のカフェインやカテキンもありませんので、安心の飲み物です。
むしろ妊娠中に陥りやすい症状の予防として積極的に取り入れたいものです。
しかし、あくまでも民間療法としてご家庭で活用していただきたいことで、医療ではありません。
お加減が悪い時には、早めに医療機関で受診されることをおすすめします。
まだまだ、日本の伝統的な食べ物や飲み物にはこのような知られざる秘密がありますね。
ぜひ、賢く摂取してあなたの健康にお役立てください。