お部屋のなかを素敵な香りで充たしてみませんか?
お気に入りの香りをいっぱい深呼吸するだけで、憂鬱な気持ちも吹っ飛んでしまうかもしれません。
今日は簡単に芳香浴が楽しめるアロマディフューザーの使い方について、精油の割合と長持ちさせるコツを掘り下げ、簡単にできる手作りのやり方もご紹介します。
アロマディフューザーの種類と使い方
アロマディフューザーには、大きく分けて「超音波ディフューザー」と「リードディフューザー」の二つの種類があります。
それぞれのディフューザーの特徴や使い方には多少違いがありますので、用途によって使い分けもいいですね。
超音波ディフューザー
超音波タイプのディフューザーは、その名が示すとおり、超音波で精油を拡散してくれる機械のことを指します。
無印良品が発売したものが人気を呼び、最近では「ディフューザー=超音波」といった認識も出てきたようです。
プラスチック製のものがほとんどですが、中には木のモチーフが埋め込まれたものもあり、インテリアの邪魔をしないデザインのものもたくさんあります。
使い方は、いたって簡単。
規定の量の水をディフューザーに入れ、そこに好みの精油を数的垂らします。
あとはふたを閉めて、スイッチを入れるだけ!
ミスト状になった精油が部屋中に拡散され、広範囲で香りが楽しめます。
超音波ディフューザーの長所は、なんといっても毎回香りの種類を変えられるところ。
すっきりしない朝は、ユーカリとペパーミント。
やる気の出ない午後は、グレープフルーツとオレンジ・スイート。
安らぎが欲しい夜には、イランイランとラベンダー。
こんなふうに一日でも違う香りをたくさん楽しめるのは、超音波ディフューザーならではのポイントです。
ただし、気をつけなくてはいけないのが、 使用後に必ず行いたいお掃除。
放っておくとばい菌が繁殖し、ミストに菌が紛れ込んでしまうことになります。
梅雨や湿度が多い夏の時期には、カビが生える可能性もあるので、要注意です。
使った後は必ず水分を拭き取り、除菌を心がけましょう。
詳しいお手入れ方法は、各ディフューザーのメーカーの規定通りに行ってくださいね。
リードディフューザー
機械で精油を拡散させる超音波ディフューザーに対し、リードディフューザーは、もっとオーガニックなもの。
精油が含まれたオイルをビンに入れ、リードスティックと呼ばれる木や竹で出来たスティックをさしただけのものです。
このスティックに精油が吸収されて、香りが空間に漂うという仕組みです。
リードディフューザーは、いったんセットしてしまえば、何もせずとも長期間に渡り香りが楽しめます。
「本格的なアロマテラピーには興味がないけれど、お部屋がいい香りなのには憧れるなぁ」
リードディフューザーは、そんな方にぴったりの芳香浴のかたちかもしれません。
逆に言えば、リードディフューザーは、一度決めた香りはそのまま。
超音波ディフューザーのように気分によって香りを取り替えることができないのが、難点といえば難点でしょうか。
お部屋ごとに違う香りのリードディフューザーを取り入れるという手もありますが、結構高価なものも多いディフューザー。
いくつも買い揃えるのはちょっと大変かもしれません。
そこでおすすめしたいのが、リードディフューザーを手作りしてしまうことです!
リードディフューザーを手作りしてみましょう
超音波ディフューザーを手作りするのは難しくても、リードディフューザーならお家で簡単に作ることができます。
今回ご紹介するのは、アルコールやグリセリンを使わない植物オイルをベースにしたとっても簡単な方法です。
用意するもの
- キャリアオイル 100 ml
- 精油 30~50滴
- リードスティックか竹串 5~6本
- ビン(小口が狭いもの) 1つ
- ビーカーまたは計量カップ
- オイルと精油を混ぜるための棒
以上のものが揃えばいつでも簡単にリードディフューザーが作れます。
キャリアオイルの選び方
キャリアオイルとは、精油とブレンドして使う植物油のこと。
アロマテラピー専門店はもちろん、アマゾンなどでもたくさん販売されています。
リードディフューザーづくりには、できるだけ薄く、さらっとしたオイルが適しています。
具体的には、
- スイートアーモンドオイル
- グレープシードオイル
- サフラワーオイル
などが比較的安価で手に入りやすく、おすすめです。
精油の選び方
香りづけに使用する精油(エッセンシャルオイルとも呼ばれます)を選ぶコツは、なんといっても自分の嗅覚に従うこと。
どんなに優れた効能のある精油でも、自分が好きと感じられる香りでなければ、脳が拒否してしまい、意味がありません。
まずは自分の中で香りのテーマを決めてみます。
- 心がほっとする香り。
- 落ち込んだ気持ちをぐっと励ます香り。
- 最近たるみがちな自分をシャキッと整える香り。
そして、アロマテラピー専門店などに足を運んで、実際に香りを嗅いでみます。
楽しみながら、「これ!」という香りを見つけてみましょう。
作り方
- ビーカーにキャリアオイルを100ml入れます。
- お好みの精油を30~50滴垂らします。
(割合については後述します) - 棒でよくかき混ぜます。
- 用意したビンに3を注ぎ入れます。
- リードスティックをさして、完成です。
精油の割合とブレンディングファクター
精油の分量は、レシピをみてもわかるように、30~50滴とばらつきがあります。
これは選ぶ精油によって、必要な量が変わってくるからです。
植物から抽出されてつくられる精油にはどれも、「ブレンディングファクター」というものがあります。
これは香りの強さを表す目印のようなもので、1がいちばん強く、数字が増えていくにつれ、弱くなります。
ブレンディングファクター1(最も強い香り)の精油には、たとえばローズ・オットー、ジャスミン・アブソリュートなどがあります。
人気のラベンダーは5~7と低く、ひかえめな香りであることがわかります。
柑橘系の定番、オレンジ・スイートやグレープフルーツは4と、こちらもまたあまり強い香りではありません。
ブレンディングファクターが強ければ強いほど、精油の量は少なくてすみます。
それぞれの精油のブレンディングファクターは、精油の箱に記載されている場合もあれば、精油辞典などの本を購入して手元に置いておくのもよいでしょう。
インターネットでも簡単に検索可能です。
おすすめのブレンド
時間も手間もほんのすこしで済む手作りリードディフューザーなら、お部屋ごとに違う香りという贅沢もかなえられます。
リビングルーム
いろんな人が行き交うリビングルームは、ラベンダーとオレンジ・スイートのような定番ブレンドはもちろん、精油ならではの自然な甘さを楽しむ絶好の場。
興奮した心をしずめるイランイランと緊張をほっとゆるめてくれるサンダルウッドのコンビネーションは、くつろぎの空間であるリビングにはもってこいのブレンドです。
トイレ・バスルーム
清潔感が大切なトイレ・バスルームは、ペパーミントとレモンのブレンドがいい感じです。
ブレンディングファクター1のペパーミントには強力な消臭効果もあるので、においが気になる場所にはうってつけ。
キッチン
毎日立つキッチンには、料理が楽しくなるような明るい柑橘系がよく似合います。
安価で大量に手に入るオレンジ・スイートをベースに、グレープフルーツやベルガモットを好みで入れてみるのがおすすめ。
とはいえ、結局はそれぞれの好みがいちばんの手がかり。
ぜひ自分らしい香りをみつけてみてくださいね。
おすすめの市販のディフューザー
「手作りもなかなか簡単で良さそうだけれど、とにかく手っ取り早くお部屋をいい香りにしたい!」という方は、市販のものを買ってしまう手もあります。
ラサーナ アロマ リードディフューザー
海藻ヘアエッセンスで有名なラサーナ、実はアロマ製品も充実しているのをご存知でしたか?
ラサーナのリードディフューザーは、天然精油と合成香料をブレンドして香りづけされています。
市販のディフューザーはしっかり香るように作られているので、香りづけ成分は合成香料のみということが多いのですが、ラサーナはきちんと精油を配合しているところに好感が持てますね。
香りの種類は五種類にも及び、それぞれ香りのイメージとおすすめの設置場所が設定されています。
こちらのページに詳しく紹介されていますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
見た目も華やかなので、お部屋を彩るインテリアをお探しの方にもおすすめです。
マリエオーガニクス ナチュラル リードディフューザー
マリエオーガニクスは、ハワイのカウアイ島で生まれたナチュラルスパブランド。
ハワイのスパやサロンはもちろん、いまや全世界で愛されるブランドとなりました。
マリエオーガニクスの最大のヒット商品といっても過言ではないのが、リードディフューザー。
六種類もある香りはどれもハワイのお花や植物を再現したものとなっています。
市販のものを買うなら、自分では作れない香りのものを選びたいですよね!
こちらは完全に合成香料なのですが、香りはまさにハワイの植物そのまま。
ここまで再現できるとは、まさに圧巻の出来栄えです。
日本のジメジメした夏をさわやかな風が吹くハワイのそれへと一瞬で変えてしまうこちらのディフューザー、ぜひ候補に入れてみてくださいね。
アロマディフューザーを長持ちさせるコツ
アロマディフューザーを長持ちさせるには、いくつかコツがあります。
リードの数を減らしてみる
アロマディフューザーは、リードの数が多ければ多いほど香りも早く吸収され、なくなるのも早くなってしまいます。
本当に簡単なことなのですが、リードの数をあまり多くしすぎないことが重要です。
「最近減りが早いようだな」と思ったら、1~3本リードを抜いてみましょう。
ときどき精油を足してみる
「香り立ちが弱くなってきたな」と感じたら、精油を足してみるのも手です。
手作りディフューザーは完全に天然成分でできているので、時々香りが弱いと感じる方もいます。
そういう時は思い切って精油を入れてみましょう。
このときもまた、香りの強弱を計るブレンディングファクターを参考に、入れる量を調節してみてくださいね。
オイルをかき混ぜる
こちらもオイルをかき混ぜるだけのとっても簡単な方法ですが、効果は抜群。
ぐるぐるとかき混ぜることで、香りが立ちやすくなります。
思いついた時にやるのでも十分ですが、定期的に混ぜるようにすると、長持ちしやすいでしょう。
市販のものでも自分で手作りしたものでも、できるだけ長く香りが続くよう、工夫して使っていきたいものですね。
おわりに
今回は、アロマディフューザーの使い方と手作り方法を始め、精油の割合や長持ちさせるコツについてご紹介しました。
知れば知るほど奥深いアロマテラピーの世界ですが、まずは気軽に始められるアロマディフューザーから入ってみるのもいいかもしれません。
ぜひこの機会に試してみてくださいね。