梅干しを気軽に手作りしてみませんか?
自分で作れば好みの味で、なにしろ無添加で素朴な味が楽しめます。
梅干しを作るのが難しいと敬遠していた方も初心者でも、自信をもって作れる方法をご紹介します。
今回ご紹介するのは、はちみつ入りの梅干しをジップロックで仕込み、ざるに広げて干さなくてもよい簡単バージョン。
一緒に作ってみましょう!
ジップロックではちみつ入り梅干しの作り方
『ジップロックで梅干しを作る!?本当に美味しく作れるの?』と思ってしまいそうですが、こんなに手軽で失敗の少ない方法は他にはありませんよ^^
はちみつ入りのベーシックな塩分濃度のものをご紹介しましょう。
はちみつ入り梅干しの材料
梅干しには赤い梅干しと白い(ホントは茶っぽい)梅干しがあります。
紫蘇が入らない赤くない梅干し(白梅干しor白干し)の材料
- 完熟南高梅・・・1kg
- 天然塩・・・・・100ℊ(梅の10%)
- はちみつ・・・・100g
- ホワイトリカー35°・・・少量
赤い梅干し
上記の白梅干しの材料に赤しそと塩が必要です。
もともとは赤しそが入らない白干しだったのが、江戸時代ごろにしそで赤く染めるようになったとか。
白梅干しはあっさり、赤梅干しはしその香りといったところでしょうか。
- 赤しそ・・・・・・100g~200g(ゆかりを作りたいときは200gで)
- 天然塩・・・・・・10g(赤しその10%)
梅と赤しそは同時に買わなくても、しその購入がおくれてもよいのです。
梅酢が上がってから、赤しそを追加します。
作り方
梅は南高梅の大粒で傷がなく完熟しているものを選びます。
青くて硬い梅は梅酒や梅ジュース用です。
仕込み
水に漬けておく必要はありません。
ジップロックの空気をできるだけ抜き、ファスナーを閉じます。
塩とはちみつが均一にまわるようにするためです。※ジップロックが膨らんできたら、できるだけ空気を抜いておきましょう。
この2点をに気を付ければ、きれいに漬けあがることと思います♪
赤しそを入れる
白梅干しの場合はこの工程はいりません。
梅が赤しそにきれいに染まり真っ赤になります。
- 赤しその葉を枝から取りきれいに洗い、ざるに上げ水分を切ります。
- ボウルに赤しそと塩を入れ、黒っぽい汁が出るまで揉みます。
- しっかり絞り、梅酢を入れ軽く揉みます。
- ジップロックに梅酢と赤しそを戻し、空気を抜いてファスナーしましょう。
ここまでが梅漬けです。
少し青っぽい感じはしますが、梅漬けとして食べるなら梅が赤く染まってから食べることができます。
梅干しを干さない方法が初心者や忙しい方に簡単
通常の梅干しの作り方は「土用干し」を行います。
梅の塩漬けを干すことによって梅干しになる訳ですが、なぜ3日3晩干さなくてはいけないのでしょう。
その理由は、夏の土用の日の前後は紫外線が強く、殺菌作用によって保存性が高くなるためです。
しかし3日間も梅の日干しに費やしてはいられない昨今。
干すのを省略したいですが、やはりお日様に当てましょう!
厳密にいうと、
- 梅を塩でつけたもの…梅漬け
- 梅漬けを干したもの…梅干し
と言います!
太陽光にあてる
干さなくても梅漬けの状態で食べられますが、長期保存のため日光消毒します。
- 天気予報で晴れの日が続く日を選んでください。
- 梅は蓋付きのビンなどに移し、太陽光の当たるところに置きます。
- 3~4日したら、暗冷所で保存してください。
手間はこれだけで、ビンはベランダや庭先や窓辺に置いておくだけ。
時々見て角度を変えてもいいですが、基本ほったらかして大丈夫。
蓋さえしっかりしてれば、雨やほこりなどが降ってもへちゃら。
外出もできますし、忙しくて忘れてもなんとかなりますよ^^
ジップロックのまま太陽にあててもいいかもしれませんが、心配なのでビンに移し替えたほうが安心です。
肝心のお味は?
画像の梅干しは1年たっていますが、お日様に滅菌してもらっているので、常温保存でもカビなど生えません。
しっとりトロリンとさわやかな風味です。
このレシピは、酸っぱくもなく塩っぽくもなく、青臭くもなく、コクもあります。
ちょうど、梅漬けと梅干の良いところがミックスされている味わいです。
塩辛い梅干しをはちみつ入りに
塩辛くて食べづらい梅干しを食べやすくする方法です。
市販の甘めの梅干し(調味梅干し)は、減塩調味料を使いこの方法で作られています。
作り方は、塩辛い梅(塩分約20%)を水に浸し塩抜きします。
塩味と酸味が抜けたところで、調味液に漬けます。
こうすることによって食べやすくするのですが、塩分と酸度が低くなればカビや腐る恐れがあります。
そこで調味液に添加物を使用せねばならなくなりますね。
手作りであれば、塩分の利いた昔ながらの保存性の高い梅干しを、食べられるだけ塩抜きしてはちみつを加えて食べることができます。
酸っぱい梅干しが苦手な方も抵抗がなくなります。
やり方は、
- 2~3日水で塩抜き。
- 蜂蜜をお好きなだけかけて、また2~3日寝かせる。
冷蔵庫に入れて10日ほどするともっと味が落ち着きます。
梅は加熱するとさらに健康効果が上がるので、レンジやトースターで焼き梅干しにしてみてはいかがでしょう。
焼き梅干しの作り方はこちらで詳しく紹介しています。
おわりに
初心者に簡単なジップロックで干さない方法で「はちみつ入り梅干しの作り方」をご紹介しました。
手作りは何しろ安心。
しかも難しそうな梅干しが、ちゃちゃっと作れると自他共に満足度満点!
今年はぜひ梅干しづくりにチャレンジしてみませんか。