秋が深まると共に、寒さも厳しさを増し始めますね。
寒さに比例して外へ出る機会も少なくなるかもしれません。
そこで、防寒さえすれば寒い冬でも身近な楽しみがあります。
それがバードウォッチング!
冬は鳥達が越冬のためにいろいろな活動をします。
それを見れるので、冬は初心者でも簡単に見れるバードウォッチングのシーズンと言われています。
また、特に必要な技能もないので、子供から老人まで誰でも楽しめるのもポイントです。
今回は、冬の雪の日にバードウォッチングをするにあたり、初心者でも安心して楽しめる服装や持ち物などの装備をご紹介します。
初心者のバードウォッチングは冬がおすすめ!
文化としてのバードウォッチングはイギリス発祥とされています。
そこから世界にも広がり、自然を愛しながら鳥達の美しい姿や鳴き声を楽しむことが世界中の文化にもなっています。
日本では、公益財団法人日本野鳥の会が大きな組織として活動し、日本全国に支部があり各地での活動を、連携を取りながら運営しています。
自然環境の保護や絶滅危惧種の保護にも力を入れており、単に『野鳥観察するだけではなく美しい地球を守っていく』という方向性も含みつつ普及活動されています。
バードウォッチングは一年を通して楽しめますが、初心者には冬が最適と言われています。
渡り鳥が移動する時期で鳥が多いうえ木々の葉が落ちて、普段見つからないように活動している鳥達も比較的みつけやすいんです。
日本野鳥の会には全国に支部があるので、こういった団体のバードウォッチングの集まりに参加するのが最初は始めやすいかもしれませんね。
もちろん初心者向けの集まりも企画されていますよ。
バードウォッチングツアーやイベントに参加すると、バードウォッチングのやり方や注意点が説明されると思いますが、自然の中に自分が溶け込むということがバードウォッチングでは大切で忘れてはいけないことです。
あくまでも、自分は観察者として鳥達や自然の動物を見守るということを忘れないようにし、大声や音を出して鳥を驚かせたり、食べ物を与えたりしないように注意します。
バードウオッチングの冬の雪日の装備
バードウォッチングを楽しむ道具に双眼鏡やフィールドスコープといった望遠鏡が必須です。
肉眼では見れない野鳥の細部や細かい動きが見れる事で楽しさも倍増します。
また、遠くから見れる事で野鳥を驚かさず、見守りながら楽しむ事ができますね。
普段の生活ではあまり身近ではないこれらの道具。
少し詳しく見てみましょう。
双眼鏡
双眼鏡は双という字のようにレンズが二つあります。
両目で見る事で立体感や距離感が肉眼に近い形で見えるというメリットがあります。
大きさもそこまで大きくなく、ストラップを首から掛けて動けるので機動性も上がります。
双眼鏡の選び方は、こちらの記事で紹介しています。
バードウォッチング初心者の双眼鏡の選び方|防水機能や倍率は?フィールドスコープ
フィールドスコープは地上望遠鏡で一つのレンズを片目で覗き込む物です。
双眼鏡よりも倍率を高く設定できるので、より遠くまで見る事が可能になります。
また三脚の上に置いて見るので安定して観測する事もできます。
レンズの曇りの対策
実際に外で使うと雨が降ってきたり、外気と体温の差でレンズが曇ったりとトラブルも起きてしまいます。
とくにアイレリーフの短い接眼レンズは、目を近づけて覗くと曇ったりします。
価格は高くなってしまいますが、双眼鏡やフィールドスコープ自体に防水加工や曇り防止機能が付いているものがあります。
しかし、そこまでお金はかけられないというのも納得です。
くもり防止のメガネクリーナーなどを活用するのも一つ。
緊急なときの手軽な方法では、石鹸を薄めた水を柔らかい布に付けレンズを拭けば、くもり防止になります。
石鹸をそのまま少しレンズに付け柔らかい布で拭いても良いのですが、付けすぎてレンズの周りに入りこんでしまうと大変。
はまり込んで取れなくなるのでご注意を。
結露や雨などの濡れ対策
温度差がありすぎて結露する場合は、タオルに巻いたカイロを使ったりします。
ただし急激に温めたり、直に押し付けたりしません。
急な雨が降りだしたら、急いでポリ袋に避難させてくださいね。
デリケートな光学製品ですから、湿気は禁物。
保管はきれいに拭いて乾燥させたら、シリカゲルと一緒に密閉容器で。
それを怠ると、レンズにカビが生えて使い物にならなくなります。
バードウォッチングの服装と長靴や必需品と持ち物は?
備えあれば憂いなしということで、冬でも外で楽しく野鳥観察のできる準備に取り掛かりましょう。
一般的な防寒に少しの工夫で十分対応できます。
服装
- インナー
肌に密着するタイトなシャツやタイツ。 - ミドルレイヤー
保温性の高いダウン・フリース・ニットなど暖かくて軽いものが望ましい。 - アウター
風や外気から身を守るジャケット。鳥を驚かせないようにシャカシャカなるもの、派手な色は避けたい。 - 手袋
双眼鏡やカメラのピントを合わせたり持ちやすくするとき、指先が出ないとうまくできません。軍手の指先を切っても使えますが、画像のようなかわいい手袋も、温かくモチベーション上がりますよ。 - 帽子
頭を冷やすといくら体が温まっても寒いので、耳が隠れるもの必須。鳥を驚かせないため、ナチュラルカラーや目立たない色で。 - 靴下
底冷えを防ぐためスキー用などの防寒性を重視。 - 使い捨てカイロ
もちろん自分を温めたり冷えた指先のためにも必要ですが、冷えすぎて結露してしまう双眼鏡やフィールドスコープにも。タオルにくるんで使ってください。
長靴
バードウオッチング用に設計された長靴は機能・価格ともに優れた製品です。
防水性と歩きやすさが最適です。
バードウォッチング用の長靴といえば、この長靴一択ではないでしょうか?^^
日本野鳥の会のレインブーツは、とても軽くて脱げにくく、ぬかるみでも湿地でも動きやすく設計されています。
パッカブルタイプで携帯性も抜群。
くるくると丸めるようにして収納し、持ち運ぶことができます。
しかし、冬に雪山でバードウォッチングするとなると、冷えが苦手な女性には雪の冷たさが身に応えますよね。
そこで、パッカブルタイプの長靴を携帯しつつも、保温性に優れたスノーブーツを装備していくといいですよ。
おすすめは、老舗ソレルのスノーブーツです。
防水性・保温性・耐久性・滑りにくさに特化していて、寒さ知らず!
そのうえインナーブーツが着脱できるので、お手入れも簡単です。
非常に丈夫で長持ち、そのうえオシャレ。
価格は長靴よりお高いですが、筆者は10年以上も愛用しており、バードウォッチングだけでなくタウンでも日常的に使用しても、ビクともしないくらい丈夫です。
必需品
ここまでくれば荷物をまとめていざ外へ。その前に改めて持ち物を確認しましょう。
- 双眼鏡かフィールドスコープ(三脚)
これがなければ楽しさも半減。くもり対策も必要。 - 水筒
暖かいお茶やスープなど持って行けば、体も心もほっこり。とくに生姜入りが筆者の愛用ドリンク。紅茶や黒砂糖といっしょに、生姜のすり下ろしをたっぷり入れて。めちゃめちゃ温まります。 - フィールドノート
観察を自分の言葉で記すのも楽しみの一つ。表紙がハードなものが外に出たとき使いやすいです。 - カメラ
持っている方は望遠レンズを忘れずに。筆者は重さを考えて200mmのズームを結構使います。そして、家に帰って撮った写真を見返せば、余韻にじんわり。
一眼レフのない方も、フィールドスコープとスマホを使って撮ることだってできます。
撮り方は、超スーパームーン2016の見える方角とスマホできれいな写真の撮り方 を参照してください。 - ビニール袋
綺麗な羽が落ちていることありますが、最近は鳥インフルエンザのため素手で触るのはやめましょう。でもどうしても持ち帰りたいものを発見したら、そっとポリ袋に触れないようにしまい、消毒をします。また、どんぐりや野草を集めるのもフィールドワークのひとつ。雨や雪から持ち物を守るためにも大活躍します。
おわりに
冬でも外へ出れば楽しかったり、自然を感じる事もできます。
雪の中に身を投じて寒さを感じる事で、冬にも営まれる生命の活動や春の有り難みも一層大きなものに感じます。
綺麗な鳥達や自然を楽しみながら、自然と調和できるバードウォッチング。
自然のままに生きる姿を見ることで自分自身も自然の一部だと感じれることが醍醐味です。
新たな趣味のレパートリーの一つにいかがでしょうか?
風邪など召しませんように、防寒対策をして楽しんでくださいね。
きっと寒さも吹き飛ぶような感動に出会えますよ~