梅に熱を加えて作った「梅ジャムや梅肉エキス」などは昔から健康に良いといわれてきました。
梅を加熱すると、梅に含まれている糖とクエン酸が結合し『ムメフラール』という成分が作られ、健康やダイエットに良いとブームになっています。
今話題の『焼き梅干し』をレンジとトースターや、フライパンで焼いてみました。
作り方はどれも簡単なのですが、焼く時間や手間に少し違いがあります。
それぞれやってみた結果をお話ししましょう。
焼き梅干しの作り方と焼く時間
焼き梅干しをいろいろな方法で作ってみました。
その方法と、どんな作り方が良かったかを比べてみましょう。
網焼きで「焼き梅干し」を作る
まず、網で焼いてみましょう。
そもそも焼き梅干しは網で焼くのが王道だろうということで、網に梅干しを並べ弱火で焼きます。
<作り方>
- 網の上に梅干しを並べます。
- 弱火でゆっくり焼き、ひっくり返しながら焼きます。
お餅を焼くようなイメージで、焦がさないように気をつけます。 - 中まで火が通ったら出来上がりです。
表面を焦がさず中まで熱くなるよう加熱するの良いのですが、返し続けないと焦げてしまいます。
グリルで焼き梅干し
グリルに並べて焼くだけです。
ひっくり返すのは、途中一度だけで、網焼きよりも手間がかかりません。
<作り方>
- グリルに梅干しを並べます。
- 弱火からとろ火で3~5分焼き、裏返します。
- 裏面を3~5分焼きます。
極弱火でないと焦げます。
火力を落とせない場合は、梅干しの上にアルミホイルを被せると調整ができます。
焼梅干しをフライパンで
フライパンでも、網と同じようにできます。
油はひかずに梅干しを並べてください。
<作り方>
- 梅干しをフライパンで、油はひかず素焼きにします。
- とろ火にして、焦げないようにゆっくり加熱します。
- 蓋をして熱が全体に回るようにします。
- ときどき転がします。
- 中までしっかり加熱します。
網の時と同じように、焦がさないよう中まで加熱します。
加熱した部分の色がちょっと変わりますが、焦げないように加熱してくださいね。
火加減の調節がうまくいかない場合は、網の上にフライパンを乗せるとほっこり焼くことができます。
トースターで簡単に焼梅干し
アルミホイルに包んで、タイマーをかけるだけで手間いらずです。
梅の酸がアルミホイルを溶かすのではという心配は、短時間で料理するためありません。
ただし、アルミホイルで保存するのはやめましょう。
<作り方>
- アルミホイルの正方形2 枚を、それぞれ軽く丸めます。
- 広げて2枚を重ねてください。
- アルミホイルに梅干しを並べるように置きます。
- 包んできっちり閉じてしまいます。
- オーブントースターで10~20分焼き、しっかり火をとおします。
レンジで素早くできる焼梅干し
電子レンジを使うとあっという間にできてしましますが、焼き梅干しというより煮梅干しといった感じですね^^
<作り方>
- 梅干しを耐熱容器に入れます。
- 蓋をするか、ラップをかけます。
種が爆発することもありますので、容器の底までラップがまわるようにかけてください。 - 電子レンジでアツアツになるまで加熱します。
焼く時間や加熱時間
網焼き………………弱火からとろ火で約10分
グリル………………とろ火で約7分
フライパン…………とろ火で10分
トースター…………10~20分
電子レンジ…………700wで1分30秒
材料はいずれも大きい梅干し10個です。
それぞれの器具の火力の強さによって加減してください。
梅干しは意外に焦げやすく、コロコロと転がさなければいけません。
焦がすとあまりおいしくありません。
トースターとレンジは皮が濡れたままですが、網焼きやグリルとフライパンは皮が乾いて塩がふいています。
お好みのほうを選んでください。
焼く事でパワーアップする梅干しは一度加熱しておけば、『ムメフラール』の量は冷えても減ることはなく同じ効果があるとのことです。
作り置き保存も可能ですので、たくさん作って冷蔵庫で保存しましょう。
その他の加熱した梅
網やフライパンで焼いて、オーブントースターで蒸し焼き、 電子レンジで加熱のほかにも、「蒸す」や「煮る」も効果は変わらないので料理法によって使い分けるのが良いですね。
例えば青魚を煮るとき梅干しを一緒に煮ます。
丸ごと崩さないように煮て盛り付けに添えると、見た目もよくさっぱり美味しく食べられます。
お醤油煮でも味噌煮にしても、いつもの煮魚にコクが出ますよ。
梅肉エキスや梅ジャムも同じ効果なので、梅が出回る季節に手作りで作り置きすると重宝します。
梅ジャムに同量のみそを加えよく混ぜると、美味しい梅味噌ができます。
温野菜や野菜スティックに添えても、田楽のみそにしても、あつあつご飯にも美味しくて食欲が出ます。
ドレッシングにも梅ジャムを入れると、さわやかな風味になります。
おわりに
今回は、人気の『焼き梅干し』の作り方についてフォーカスをあててみました
簡単にレンジやトースターとフライパンで焼く方法と、それぞれにかかる時間も計りました。
大切なことは、梅の中までしっかり加熱して『ムメフラール』を増やすということ。
手作りで梅干しを作って焼き梅干しにすればもっと素敵。
身体にもお財布にも優しくて、美味しい梅干しができます!
初心者にも簡単な干さないでジップロックで作る方法もありますよ。
健康を維持するために、ダイエットのために、お手持ちの料理器具で焼き梅干しをつくって、日本の伝統食の健康効果を上手に取り入れてくださいね。