土が要らないお手軽なグリーンとして有名なエアプランツ。
飾り方によって様々な表情を持たせることができ、土を必要としないのでアレンジの幅が広くインテリアに取り入れるのに最適な観葉植物です。
自然界では樹木や岩石に着生し、土からでなく葉から空気中の水分を吸収して生育しており、空中も育つということから「エアプランツ」と呼ばれます。
最近では、園芸店や雑貨屋、ホームセンター、100均でも入手可能で、種類もさまざま。
約2500種以上もあると言われているエアプランツの不思議な魅力と、育て方、アレンジや飾り方のバリエーションなどもご紹介します。
アレンジに使いやすい主なエアプランツの種類
ハリシー
葉は肉厚で柔らかい。
成長が早くかなり大きくなることも。
ウスネオイデス(スパニッシュモス)
独特の形状で飾ると神秘的な雰囲気に。
3mmくらいの黄緑色の花をつける。
フックシー
繊細な細い葉が特徴。
色はだんだん白っぽくなっていく。
イオナンタ
開花前に紅葉し、全体がほんのりと赤く色づく。
色のグラデーションも楽しめる。
カプトメデューサ
名の通りメデューサの髪ような個性的な形の葉。
神秘的な雰囲気。
キセログラフィカ
「エアプランツの王様」の異名を持つ。
重厚なカールした葉が特徴的。
エアプランツを使ったオシャレなインテリアの飾り方
1. グラス
ただ空きビンに入れただけでもこんなに雰囲気がでるエアプランツ。
グラスカップに入れても素敵です。
テーブルプランツとしても使えるので、急にミニ植物が欲しくなった時にもすぐに用意できるので便利。
エアプランツは貝殻や砂と組み合わせても相性がいい。
グラスを使ったアレンジは、比較的簡単なのにオシャレ度が高いおすすめの飾り方です。
2. 電球テラリウム
水がほとんどいらないエアプランツだからこそできる電球テラリウム。
有機物と無機質なものの対比がおもしろい。
ライトアップするとさらに雰囲気が出ます。
白熱灯よりLEDを使うといいですね。
3. リース
エアプランツを使ったリースは大人の落ち着いた雰囲気に。
4. フレーム
いろいろなアレンジな可能なフレーム。
木枠はナチュラル系インテリアでは必須アイテムですね。
エアプランツとの相性も抜群。
フレームにエアプランツを配置すると絵画のように楽しめるインテリアアイテムに。
このエアプランツアートはわりと簡単に自作できます。
作り方の動画はこちら。
■■ 作り方 ■■
- フレームを用意し、等間隔に穴を開ける。
- テグスを通し、横糸と縦糸が交互に重なるように網状に編む。
- テグスの網の上にエアプランツを配置。安定が悪い場合はワイヤーで固定する。
5. ウォール
ボード上に棒状のもの(竹串、木の枝など)を固定し、エアプランツを引っ掛けていけば、立体的な絵画のように楽しめます。
こちらは木片にワイヤーでエアプランツを固定した飾り方。
ウォールアクセントに最適です。
6. 吊るす
エアプランツをワイヤーでつなげて吊るし、のれんのように配置した飾り方。
エアプランツが宙に浮いているような新感覚なアイデアです。
窓際に吊るしてゆらゆらと揺れるのを楽しむのもいいですね。
ハンギングタイプのグラスに入れたエアプランツを吊っても揺れる楽しさが味わえます。
エアプランツの育て方や風水
しかし土と水が要らないとはいってもエアプランツは生きているもの。
水は全く要らないのではなく、やはり植物である以上水分補給は必要です。
完全にオブジェクト化してしまったために水やりを忘れ、残念なことに枯らしてしまう人が後をたちません。
せっかく私たちの生活に彩りと癒やしをくれているエアプランツですから、ミイラ化させないように気をつけましょう。
エアプランツが枯れる原因
- 過湿 (水が多すぎて腐る)
- 脱水 (水をやらなすぎて枯れる)
- 寒さ (冬など気温の低い時)
- 過剰なソーキング(水につけ放置すると窒息)
- 圧迫 (踏みつけや動物のいたずら)
主にこの5つが枯れる原因になるようです。
エアプランツといっても、鉢植えの植物と同じですね。
やはり手間いらずとはいえ環境には気を使っていきたいですね。
エアプランツのケア方法
■ 水やり
霧吹きを使う
雨の日など湿度が60%を超えるときは水やりの必要はありません。
湿度が60%以下のときは、2~3日に1回の頻度で葉が湿る程度に霧吹きで水を吹きかけます。
葉の気孔は昼間閉じていて夜に開くので、水やりは夜に行います。
ソーキング
ソーキングとはバケツなどに張った水に、エアプランツを浸け置きする水やりの方法です。
室温の水に4~8時間程浸しておくころで水分補給させます。
頻度は1ヶ月に1、2回でOK。
水に浸し過ぎるとエアプランツが窒息して枯れてしまうのでご注意を。
■ 置き場所
日陰でも育ちますが、やはりエアプランツも日光が好き。
室内でも時々は日光に当ててあげましょう。
基本的には風通しの良く直射日光でない日当たりの良いところが一番いいようです。
■ 温度
最適温度は10~28度。
5度以下になると生育が止まります。
0~1度では枯死する可能性がありますので注意が必要です。
エアプランツの風水
インテリアにグリーンを取り入れることで、リラックス効果や空気清浄の効果が期待できますが、風水アイテムとしても吉のようです。
風水では、観葉植物は「邪気」を吸収してくれ、生気を引き込んでくれると言われています。
エアプランツは、新しい世界に飛び出す行動力や勇気をくれる植物。
既成概念にとらわれずフットワーク軽く自由にどこにでも行けるエアプランツから、一歩を踏み出す勇気をもらいましょう!