味や栄養が抜群に良くなる干し野菜はご存知でしょうか?
たった数時間野菜を天日に干すだけで、信じられないほど野菜が美味しくなる上、手軽に作ることができるんです。
今回は、干し野菜の作り方や保存方法や時期についてもご紹介したいと思います。
干し野菜は美味しくて栄養価が高い!
「干し野菜」とは、文字通り野菜を天日で干したもの。
野菜を干すだけで、味が濃くなって食感も良く、栄養も増します。
干し野菜というと、干ししいたけのように「乾物」を連想しますが、乾物ほどカラカラに水分が抜けきっていない生乾き状態でも、十分に濃厚な旨味と栄養を引き出すことができるんです!
たった数時間天日に干すだけで、何でもない野菜が思わず舌を疑うほどの深い甘みと香りを堪能することができるので、とってもオススメ。
この干し野菜を使った料理は、野菜のコクがプラスされて、素晴らしい出来栄えになります。
どんな野菜でも干すことで非常に美味しくなりますが、特にこれはオススメしたいと思った野菜をご紹介したいと思います。
キュウリ
キュウリは干し野菜にすると、独特の青臭さが柔らかくなり、まるでズッキーニのような甘さが出てきます。
コリコリとした歯ざわりのよい食感になるので、パスタの具にしてもとてもよく合います。
生のキュウリだと水分が多いので、加熱にあまり向かないですが、干し野菜にすることで炒めものでも使えるところが嬉しいですね^^
トマト
トマトも干し野菜にすると、非常に甘みが増し、プルーンなどドライフルーツのような食感になります。
酸味が緩和されるので、トマトの種の酸っぱい部分が苦手なお子さんのトマト嫌いも克服できそうですね^^
きのこ類
しいたけやえのき、まいたけ、しめじなど、きのこ類を軽く干しただけで、コリコリと食感がよくなるだけでなく、風味と香りが驚くほどすごいことに♪
汁物などに使うと、ダシが出て料理がとても美味しくなります^^
使える料理の幅も広く、かなりおすすめの素材です。
おそらくどの野菜を使ってもハズシなしで、味のレベルがグンと上がると思いますので、ぜひ干し野菜を取り入れてみてくださいね^^
干し野菜を作るのに適した時期や天気
干し野菜は太陽さえ出ていれば1年を通してどの季節でも作ることができますが、やはり失敗なく作るには適した条件があります。
干し野菜に向いている気候は、
空気が乾燥していて、天気が良く、風通しが良い時期
になります。
天気の良い日が続く春~夏、気温が高く水分が早く蒸発する夏、そして空気が乾燥している秋~冬には、比較的干し野菜は作りやすい条件にあるようです。
ただ、雨の日が続く梅雨の時期や、台風の多い初秋の時期は、野菜がなかなか乾かなかったり、カビが生えてしまうこともあるので、注意が必要です。
天気の良い日が続く時期をねらい、日当たりが良くなる午前10時~午後3時ごろの時間帯に干すようにすれば、失敗は少なくなるでしょう。
干し野菜の保存方法
干し野菜は乾かし方と乾き具合によって、長期保存用に完全に乾燥させた「フルドライ」と、いわゆる生乾き状態の「セミドライ」の2種類があります。
それぞれの保存方法と保存期間は次のとおりです。
フルドライの場合
野菜の水分が抜けきっている状態の干し野菜は長期の保存が可能です。
湿気が混入しないように、密封容器やタッパー、ジップタイプの保存袋に入れて保存します。
常温でも1ヶ月、保存状態が良ければ半年ほど保存しておくことができます。
干し野菜は、保存目的というよりも「味や栄養価を高める」ものですが、フルドライすると保存もできるので便利ですね^^
セミドライの場合
セミドライの干し野菜は、いわば「生乾き」の状態なので、保存には向きません。
通常の野菜と同じく、早めに調理して消費してしまいましょう。
冷蔵庫で保存し、1週間以内で使いきってしまうのがベストです。
干し野菜の作り方
干し野菜の作り方はいたって簡単♪
野菜を切って天日に干す。これだけです。
下処理として、野菜は洗ったあとキッチンペーパーでしっかりと水分を取り除きましょう。
きのこ類は洗わずに汚れを拭き取るだけでOKです。
野菜は少し薄めにカットする方が、乾燥が上手くいくようです。
それを網やざるに並べて、日当たりの良い窓辺に並べます。
時々、風が強い日などは野菜が飛ばされてしまったり、ニオイの強いきのこ類にはハエが寄ってくることがあるので、干し野菜ネットを使うとより便利ですね^^
セミドライの場合はおよそ2時間~半日ほど、フルドライの場合は数日~1週間しっかりと乾かしていきます。
時々、野菜をひっくり返しまんべんなく風に当たるようにするとムラなくきれいな仕上がりになります。
非常に手軽に利用できる上に、味も抜群に美味しいですので、ぜひ干し野菜をお料理の一品に取り入れてみてくださいね^^