ローズマリーティーってご存知ですか?
リラックス効果で人気の高いハーブティーですが、カモミールやラベンダーのそれに比べ、まだまだ馴染みの薄いローズマリーティー。
実は、驚きの効能に溢れていました。
ここでは、ローズマリーティーの健康効果や効能について、また作り方や飲む量や副作用のお話をしたいと思います。
ローズマリーティーの健康効果や効能
たかがハーブティーと侮ることなかれ。
ローズマリーティーには、ここに書ききれないほどの健康効果が隠されています。
まずは一つずつ見ていきましょう。
記憶力向上
「記憶を司るハーブ」とも言われるローズマリー。
その記憶力向上効果は、一時期アロマテラピーでも話題になりましたよね。
これはハーブティーでも同じこと。
例えば、認知症やアルツハイマーの患者には、定期的な摂取を行うことで、症状を遅らせ、悪化を防ぐことが期待できます。
また、覚えることが沢山ある試験中の学生にも効果的だとか。
そのトリックはというと、ローズマリーが持つ脳の血流改善効果にありました。
スムーズな血流をサポートすることで、脳の機能全体のパフォーマンスが向上するというわけなのです。
記憶に関わる精神病にも効果を発揮するというローズマリーティー。
「最近忘れっぽいのよね」という方は、是非一度お試しを。
ストレスと不安の緩和
ローズマリーは、ハーバリストがストレスに悩む患者さんによく処方するハーブのひとつでもあります。
ローズマリーに含まれる複数の成分と、まるで森林浴にきたかのような清々しい香りは、神経系を休めるとされています。
これは緊張、頭痛、不安などのストレスからくる症状全般を緩和する効果があり、なんと緊張からくる筋肉の痛みにも効くのだとか!
ストレスに陥りやすい方は、常備しておきたいハーブティーですね。
血流改善
記憶力向上の効果でも述べましたが、ローズマリーには血流を改善する効果があります。
これは脳に限ったことではなく、身体全体に言えること。
冷え性改善はもちろん、強く健やかな血流をサポートすることにより、血管中の血の流れを妨害する物質を取り除くことが期待できます。
特に心臓血管系の病気をお持ちの方には、理想的なお茶だと言えるでしょう。
がん予防
がんは人種、性別、年齢にかかわらず、誰にでも起こり得る病気。だからこそ、日頃から徹底した予防に励みたいものです。
ローズマリーティーは、その高い抗酸化作用により、「遊離基」と呼ばれるがんの原因となり得る分子を取り除く効果があるとされています。
また、肝臓を始めとするボディクレンズとしても使用可能。
有害な化学物質や毒素を分解し、これががん予防に繋がります。
毎日手軽に行えるがん予防として、ローズマリーティーはこれ以上ない理想的なツールです。
抜け毛対策
ストレス社会の現代において、抜け毛はもはや男性だけの悩みではなくなってきましたよね。
ローズマリーティーは、頭皮の血流改善とストレス緩和で、抜け毛の二大原因に働きかけてくれます。
お茶として内から摂取するのはもちろん、冷ましたローズマリーティーを頭皮と髪の毛につけて30分ほど置くトリートメントもオススメ(その後は通常通りシャンプーしてください)。
筆者は、アウトバストリートメントとして、少量のローズマリーティーを毛先に馴染ませるのを日課としていますが、シリコンでは出せない自然なツヤと柔らかさを実感しています。
ローズマリーティーの作り方
こんな魅力的な効能がいっぱいのローズマリーティー。
早速飲み始めないわけにはいきませんよね。
ローズマリーティーは、庭から摘んできたばかりのフレッシュなローズマリーでも、乾燥ローズマリーでも作ることができます。
では作り方をみていきましょう。
生のローズマリーでつくる場合(ティーポット1杯分)
- お湯を沸かします。
- ローズマリー(1本)を水で洗います。
- ローズマリーを入れたティーポットに、お湯を注ぎます。
- 3〜5分待てば出来上がり。
※より強い効果を得たい方は、10分まで蒸らしてもOK。
ただし、苦味が強くなるので注意してくださいね。
ドライローズマリーでつくる場合(マグカップ1杯分)
一人で手軽に飲みたいときに、重宝します。
あらかじめ、ティスプーン1杯のドライローズマリーをお茶パックに詰めて、密閉容器にストックしておくといつでも簡単に楽しめます。
- お湯を沸かします。
- ティースプーン1杯分のローズマリーをティーバッグに入れ、カップにお湯を注ぎます。
- 5分待てば出来上がり。
ローズマリーティーの副作用と飲む量
「ローズマリーが健康にいいのはわかったけど、副作用は大丈夫なの?」
「どのくらいの量を飲めばいいの?」
そんな声も聞こえてきそうですが、きちんとした知識があれば、副作用は防ぐことができます。
副作用
ローズマリーは、ちゃんとした摂取量を守っている限り、比較的副作用のない安全なハーブだと言われています。
しかし、同時に時折アレルギーを起こす人がいることも確認されています。
ローズマリーの葉には、揮発性のオイルが含まれていることもあり、一定の摂取量を超えると深刻な副作用を起こすこともあります。
これには強烈な吐き気、筋肉のけいれん・ひきつけ、昏睡状態、肺水腫などが含まれます。
また、多量のローズマリーの摂取は流産の可能性を高めるので、妊娠中の女性はローズマリーの摂取は控えてください(料理のスパイスとしてのローズマリーはOK)。
高血圧、胃潰瘍、潰瘍性大腸炎の方もまた、使用を控えたほうがいいとされています。
飲む量
しかし、上記のルールと摂取量を守っている限り、ローズマリーティーの効能は無限大。
利用しない手はありません。
その効能を100%発揮するためには、1日にコップに3杯飲むのがベストとされています。
また、「味が苦手」という方や、甘いのがお好きな方は、はちみつを加えることでだいぶ飲みやすくなるので、試してみてくださいね。
おわりに
今回は、ローズマリーティーの健康効果や効能と、その作り方や飲む量や副作用についてご紹介しました。
日頃、お料理の香辛料として使いますが、こんなにも薬効があったなんて驚きますよね。
ローズマリーは、まだまだ使い道がたくさん。
こちらでも紹介していますので、併せてごらんください。
ローズマリーはお家でも簡単に育てられます。
こちらも参考にどうぞ~
その絶大なる効果効能をよそに、いまいち注目を浴びきれていない感のあるローズマリーティー。
是非この機会にそのすばらしさに触れてみてくださいね。