パクチーは買うと高いですが、ベランダ菜園で比較的育てやすいハーブ。
栄養価と健康効果の高いパクチーを育てて、日々のお料理にパクチーを加えていきましょう!
自宅で収穫できるようになると、楽しく美味しいパクチーライフを送ることができます^^
パクチーを育てるのは難しいのかな?と思いきや、そんなことはありません。
意外にもパクチーは丈夫なので、ちょっとしたコツで簡単に育てることができるんです。
今回はパクチーの種の撒き方や収穫方法、育て方、虫対策についてもご紹介していきます。
ベランダ菜園でパクチーを育てよう♪
「カメムシソウ」という別名があるほど、カメムシの匂いそっくりなパクチー。
その独特な香りにため苦手な人も多いですね。
パクチーには驚くべき栄養価と効能があるので、食べないのはもったいないぐらいの勢いのハーブなのですが、スーパーで買うとけっこう高い…
片手のひらに収まるくらいちょびっとな量のパクチーが1パック200~300円で、これではパクチーの栄養価の恩恵にあずかる前に財布がすっからかんになってしまいます^^
そこで普段の生活の中で財布を気にすることなく気軽にパクチーを収穫できるように、ベランダ菜園でパクチーを栽培しちゃいましょう♪
嬉しいことにパクチーは育てやすく、うまくいくと食べても食べても追いつかないくらいグングン大きくなります。
成長すると高さは30~50cmほどにもなり、さすがにそこまでいくと葉が固くなってしまいますね。
筆者のパクチーも巨大化しオバケパクチーになってしまいました(笑)
まあ、嬉しい悲鳴なんですが…^^
パクチーの種の撒き方
パクチーの種(コリアンダーシード)は、大粒で固く、薄い皮を剥くと丸い種子の中に2つの種子が合わさっているので、これを板などでこするか指で力を加えて半分に割ります。
力を加減しながらゴリゴリやると綺麗に真っ二つに割れますよ^^
それを一晩、水につけておくと発芽しやすくなります。
<種まき時期>
春蒔き:3月~6月
秋蒔き:9月~11月
どちらの季節が良いか?
筆者は断然秋蒔きがおすすめです。
春蒔きよりも秋蒔きの方が害虫の被害に悩まされることが少なく、株が大きく育ちます。
春蒔きにすると、あっという間に育ちすぎてとう立ちしてしまい、葉の収穫の期間が秋蒔きよりも短いです。
パクチーは寒さに強いので、寒冷地でなければしっかり冬に耐えれます。
<種まき方法>
パクチーは移植するととたんに元気がなくなってしまうので、必ず直播きで^^
種をまく方法は下記のうちどれでもOKです。
- すじまき
棒などで用土に筋をつけて、筋に沿って種を撒く。 - バラまき
一面に適当な間隔でばら撒く。 - 点まき
一定の間隔(5cmぐらい)を開けて1ヶ所に4~5粒ぐらいずつ撒く。
種を一粒一粒離して撒くのではなく、出来るだけ密着させるようにして撒くのがコツです。
なぜなら、パクチーの若芽の茎は柔らかく細いため、少し育ってきて背が伸びてきたら、ちょっと風が吹いただけでクニャリと倒れてしまうことがあるんです。
葉や茎に泥がついたままだと、病気になったり生育が悪くなってしまいます。
お互いの若芽が支えあうようにして密着させれば、完全に倒れてしまうのを防ぐことができます。
あとは種が隠れるぐらい薄く土をかぶせ、水をたっぷりとあげます。
発芽するまでは湿らせた新聞紙などで覆いをしておくといいでしょう。
土が乾かないように気をつけてくださいね^^
パクチーの育て方
最初に双葉が発芽し、その後ギザギザの本葉が生えてきます。
少し大きくなったら、間引きながら収穫していってOKです。
若芽はかわいくて間引きしてしまうのがもったいないような気もしますが、本葉まで出てしまえば後はすごい勢いで成長するので、どんどん間引いて大丈夫です。
草丈が20cmぐらいになったら、株の間隔を15cmぐらいになるように間引いた方がベター。
最終的には草丈が50~60cmになるので、小さなプランターだと最後まで残せるのは1~3株ぐらいになるでしょう。
パクチーは日当たりが良く、水はけの良い場所を好みますが、半日陰でもよく育ちます。
ただ、少し成長してからあまりにも強い夏の直射日光にさらされ続けると葉が固くなるようです。
(筆者のパクチーは葉だけではなく茎までまるで木のようにカチンカチンになりました。。。)
真夏は日陰の場所にプランターを移動するか、遮光ネットなどで日陰を作ってあげるといいですね。
さらに夏は土が乾きやすいので、水やりをしてしっかりと湿らせてあげましょう。
プランターの場合はあまりにやり過ぎると根腐れを起こすので控えめに。。
パクチーにつく虫対策!
パクチーを食害する虫たち。。
若葉は美味しいので気持ちは分かりますが、あんまりむしゃむしゃやられるのはちょっとご遠慮願いたいものですね。
パクチーに付きやすい虫たちの対策法をご紹介します。
アブラムシ
パクチーはアブラムシにやられます。
ほっとくと葉のウラや茎にビッシリと、、。
そうなる前の予防として有効なのが、木酢液です。
500倍に希釈した木酢液を定期的にスプレーで吹き付けておくと、アブラムシがつきにくくなります。
アブラムシが少し発生しただけでも効果的です。
しかし、大量発生してしまいビッシリ状態になってしまうと木酢液では効果が追いつきません。
とりあえず地道に取り除くには、
- マスキングテープ(粘着力の弱いもの)でアブラムシをくっつけて取り除く
- 水を張ったバケツと刷毛を用意して取り除く
というやり方があります。
もっと斬新な方法としては、「50度のお湯をスプレー」すること!
パクチーには影響はないですが、アブラムシにはしっかり効果があります。
ただこれらの方法は一時しのぎで、その時は居なくなりますがまたすぐに発生してしまいます。
アブラムシの天敵・テントウムシの幼虫を持ってきてやると、食べ盛りの幼虫はものすごい勢いでアブラムシを食べてくれるようです。
おそらくこれが一番効果的な方法でしょう。
ナメクジ
ナメクジは夜になるとこっそりパクチーを食べてしまう困った虫です。
ナメクジが嫌いな香りは、ラベンダーオイル、ニームオイルなどです。あとは木酢液も効果がありますね。
これらの香りが近くにあると一目散に逃げていきます。
おすすめなのは、ラベンダーオイルとニームオイルをブレンドし希釈した液を作りスプレーで吹き付けておくと、ナメクジは近寄ってこなくなります。
特にニームの効果は絶大で、そもそもニームオイルがついたところに近寄ってこないですが、うっかりニームオイルがついた植物を食べた虫は食欲がなくなり餓死してしまうというものなのです。
それでいて、植物や人には無害ですから、なんとも有り難いものですね~。
キアゲハ
パクチーの若葉はキアゲハの幼虫も大好きw
キアゲハはセリ科の植物を好むので、パクチーは格好のゴチソウなんです。
キアゲハの幼虫は丸っこくてカワイイですが、いかんせん派手で目立つので付いていたらすぐに分かります^^
これは見つけ次第すぐに箸で摘んで除去しましょう。
うっかり手で触ってしまうと、頭からオレンジ色の角を出して威嚇してきますが、これがとてつもなく臭くニオイがなかなかとれませんので気をつけてくださいね^^
いざパクチーを収穫!
パクチーの草丈が20cmぐらいになったら、サクサクと収穫していきましょう。
使う分だけハサミで少しずつ切り取っていけばOKです。
出来るだけ下の葉から収穫していくのがベター。
上の方の若葉は柔らかくて美味しいので少しは取ってもいいですが、あんまり取り過ぎると花が咲かなくなり、種の収穫ができなくなります。
種を収穫しない時は、花を咲かせないようにカットしてしまうのもテですね。
パクチーは一年草で種をつけると枯れてしまうので、少し収穫期間を伸ばすことができます。
種(シード)を収穫するときは、花が咲いたあと、緑色の丸いシードができて淡褐色になったところで株ごと収穫。
それを自然乾燥させると、スパイシーな良い香りがしてくるのでコリアンダーシードとしてお料理のスパイスに使えますよ^^