虫も人も虜になる食虫植物の魅力と捕食の種類|何故虫を食べるの?

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虫を捕まえて養分として生きている食虫植物を見たことはありますか?
食虫植物の形状はどれも変わったものばかりで、色も美しくずっと見ていても飽きないです。

そんな食虫植物にはいろいろな捕虫方法の種類があり、その仕組みの精巧さがとても面白いので、よく小学校の自由研究のテーマにもされていますね。

いろいろな虫の捕まえ方別に食虫植物の魅力や、何故虫を食べるのか、その理由についてもお届けしていきます。

 

虫の捕まえ方別食虫植物の種類

「パックン!」と挟み込んで捕まえる種類

ディオネア (a.k.a ハエトリソウ)

食虫植物 ハエトリソウvia: www.flickr.com

まるで大きなお口をパックリと開けて、虫を待ち構えているかのような佇まいのディオネア。
別名は「ハエトリソウ」でこちらの呼び名の方が有名ですね。

トゲトゲが付いているところは二枚貝のようになっていて、実はこれはハエトリソウの「葉」の部分。
なんとも面白い形ですよね^^
葉の内側には6本の感覚毛が付いていて、そこに虫が触れると素早い動きで葉が閉じ虫を捕まえます。
その間わずか0.5秒!
この動く仕組みがとても興味深く、センサーの感覚毛が反応すると、電気信号になって運動器官に伝わり、体内の水分が移動して動きます。
植物なのに、まるで動物のような仕組みを持っているところがとても魅力的です。
そして、一週間ぐらいかけて虫の養分を吸い終わったら、また葉が開いて虫を待ち構えます。

虫を捕まえるときの素早い動作がなかなか面白いのですが、実はこれ、ハエトリソウにとってはとってもエネルギーを使う一大作業!
葉にも寿命があり、そう何度でも開けたり閉めたり出来るものではなく、せいぜい2、3回ぐらいしか動かせないので、スカを掴まないように感覚毛に2回刺激がこないと閉じないようになってます。

なので、ついつい指で触って葉を動かさせたくなく衝動に駆られてしまうのですが、空振りばかりさせてしまうと、エネルギーを使い果たし株ごと全部枯れてしまうので、できれば触らずにそっとしてあげておいてくださいね^^

 

「ネバネバねば~!」粘り付けて捕まえる種類

葉の表面に生えた線毛の粘液で虫を粘り付け捕まえる。
とらえた後は、消化液を分泌し、消化・吸収する。

ドロセラ (a.k.a モウセンゴケ)

食虫植物 ドロセラvia: pixdaus.com

粘り付け系の代表種はドロセラこと「モウセンゴケ」。
モウセンゴケは、日本国内でも自生していて、栄養状態の乏しい湿原や山などで見られます。

葉の線毛からキラキラと光る粘液がとても美しいですね。
この粘液は、甘い香りを出すので虫たちも引き寄せられてくるようです。
虫がこの粘液に触れると、接着剤のようにぺたっとくっついてしまい、線毛と粘液で絡められ動けなくなります。
そして、モウセンゴケの葉に包まれ、巻き込むような形で消化吸収されるのです。
特に、羽のある虫はこの粘液のベタベタに弱く、トラップにかかりやすいです。

葉の形も個性的で、種によって形はさまざま。
丸っこくなっているものや、細長いもの、先端が分かれているものなどバラエティ豊富です。
おそらく、虫を捕らえるために環境に応じて柔軟に変化させてきたんですね。

キラキラ光る粘液と個性的な葉の形に魅了されるのは、虫だけではありません。
見てください、こちらの触手、、

食虫植物 ドロセラvia: www.carnivorousplants.org

か、カワイイッ!
めちゃくちゃ愛らしいこの形はもはやアート!?

葉から飛び出している丸いツブが粘液です。
この粘液は、モウセンゴケの生育状態が良くなるほど大粒になるようです。

 

ピンギキュラ (a.k.a ムシトリスミレ)

食虫植物 ピンギキュラvia: www.pinterest.com

ピンギキュラことムシトリスミレは、素朴で可憐な花を咲かせる奥ゆかしい風情ある植物。
ムシトリスミレも粘着式で虫を捕らえます。
ロゼット状の葉には、粘液球が付いた線毛がびっしりを覆われており、触れた虫を粘り付け絡めとります。
そして、虫が動けなくなったら、消化液で消化吸収します。

 

「ポチャン!」と落とし穴に落として捕まえる種類

ネペンテス (a.k.a ウツボカズラ)

食虫植物 ネペンテスvia: www.flickr.com

これもまた面白い形ですね^^
ウツボカズラは、空に向かってポカーンと口を開けたような形をしています。
この袋のような部分に虫を落とし込み捕獲する仕組みになっていますが、この捕虫器こそがウツボカズラの葉の本体なんです。
これが葉なんだと分かると、ますます面白いと思いませんか?

この袋、もとい、葉の中には水が溜まっていて、虫が落ちると消化液を分泌し、袋の内側から消化吸収されます。
袋の中の水や、蓋のようになっている葉からは甘い蜜が分泌されるものもあり、虫を誘惑するんですね。
引き寄せられた虫は、ツルツルした口の周囲から足を滑らせて中に落ちたら最後、滑りやすくなっているのでなかなか這い上がれず、そのまま水の中で溺れてしまいます。
そして、ウツボカズラはその後ゆっくりと消化していく、という仕組みになっています。

この捕らえ方は小さな虫だけでなく、ハエやハチ、ゴキブリなどなんでも捕らえることができ、大きなサイズの種だと、ネズミやカエルなども捕らえることができます。
そう考えるとかなり最強の方式なのではないでしょうか。

ちなみに、上部についている蓋のような葉は、雨が入って中の消化液が薄まるのを防いだり、蓋の周りに這っている虫を雨滴の衝撃で袋の中に叩き落としたり、いろいろな役目を担っているようです。
生きるための仕組みの絶巧さには本当に驚かされますね。

 

サラセニア (a.k.a ヘイシソウ)

食虫植物 サラセニアvia: casasugar.com

ラッパが上を向いたようなサラセニアこと、ヘイシソウはハイソな貴婦人のような食虫植物。
優雅な筒状の葉を持ち、落とし穴を作って虫を捕らえます。

ヘイシソウの筒の内側には、下向きの毛が付いていて、落ちた虫が這い上がれないようになっています。

 

「シュポン!」と吸い込んで捕まえる種類

ウトリクラリア(a.k.a ミミカキグサ)

食虫植物 ウトリクラリアvia: www.sarracenia.cz

可憐な花と繊細なフォルムを持つ食虫植物ウトリクラリアことるミミカキグサ。
ミミカキグサは、とても小さく儚げな植物で、湿地の水に浸かるようにして生息しています。
この優しそうなミミカキグサ、実は非常に洗練された捕虫の方式を持っているんです。

ミミカキグサの葉は地上に出ている部分と、水中に埋まっている部分があり、泥中の沈水葉は長い地下茎を這わせています。
その地下茎に、小さな捕虫嚢を持っています。

食虫植物 ウトリクラリア

ミミカキグサは捕虫の仕組みが非常に秀逸!
捕虫嚢の袋はいつも低圧状態に保たれていて入り口がドアで閉じています。
そのドアには、ヒゲが2本付いていて、ミジンコなどの微生物がヒゲに触れると、そのヒゲがテコの原理の働きをし、ドアが開き、低圧状態の袋の中に水と一緒に吸い込む、という仕組みなんです。
まさに、ヒゲがドアノブのようで、ドアを開ければブラックホールのように「ビュオォォォ~!」と吸い込まれる、というイメージ。
圧力差で吸い込むので、その速さはとても速く、その間わずか1/30秒!
微生物は逃げる間もなく、ミミカキグサの捕虫嚢に納まってしまうんです。

この捕虫の仕方は、ハエトリソウのようにセンサー感知して反応する訳ではないので、生体への負担も少なくて済みます。
こんなに繊細で小さな植物だからこそ、ラクに捕虫できるように工夫されているんですね。
それにしても、その精巧なシステムには本当に感心させられますね^^

 

食虫植物は何故虫を食べるのか

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食虫植物、というと虫ばかりを食べているようなイメージがありますが、そんなことはありません^^
普通の植物のように、メインディッシュは光合成なんです。

では、何故虫を食べる必要があるのか?

食虫植物は根から窒素やリンなどの栄養分を吸収しにくい場所に生息していたり、そもそもこれらの養分が少ない痩せた土地に根を張るものが多く、根からの養分が期待できない環境にいることが多いです。
といいますか、彼らは他の種の植物との競合を避け、このような条件の悪い場所を生息地に選んだのかもしれません。

光合成だけでも生きていくことはできますが、実を実らせ多くの繁殖をするためには、やはり窒素やリンなどの栄養分は必要不可欠です。
そこで、捕虫することでこれらの栄養分を虫の体の成分から合成し、不足した栄養を補おうとしたんですね。
そうやって食虫植物たちは、環境に応じて適応進化を起こして捕虫スキルを獲得していきました。
食虫植物の捕虫習慣は、この不利な環境の中から養分を摂取するための知恵だったんです!

食虫植物、というと何だか恐ろしい不気味なオバケ植物というイメージがありますが、実は、逆境に負けないたくましさを持ち、みんなが嫌がる場所で生きようと頑張っている健気な植物。
美しく不思議な姿形が出来上がったのにはそんな背景もあったのだと考えると、虫と同様、私たち人間も食虫植物に魅せられるのも頷けますね^^

 

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当サイトの管理人。 自然やナチュラルな生き方を日々追求している。 地球の環境問題や食料問題を真剣に考えるようになり、菜食主義を実践。 現在も元気にベジタリアニズム道を突っ走っている。




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