若返りや長寿のハーブとして人気の高い「レモンバーム」。
女性にとっては永遠のテーマと言えるかもしれません。
その効能や活用法を知ることでアンチエイジングにつなげていきたいですね。
リラックス効果も期待できる「レモンバーム」の使い方の一つとして提案したいのが、湯船に入れて使うことです。
リラックスだけにとどまらず、美肌効果やアンチエイジングにも期待できるレモンバーム風呂。
今回はレモンバーム風呂の効能や使い方をご紹介します。
レモンバーム入浴時の使い方は精油や生葉で簡単!
ハーブを入れたお風呂は香りも効能も格別。
精神的にも身体的にも癒しを与えてくれるレモンバーム風呂は簡単に作れます。
大きくやり方は2種類に分かれます。
レモンバームの生葉を入れる
お庭や鉢でレモンバームを育てているなら、その葉を切り取ってお風呂に入れるだけで浴室いっぱいに広がるレモンの香り。
香りを楽しみながら心も体もリラックス。
茎ごと束ねて葉っぱを入れても良し。
木綿の袋を縫ってレモンバームの葉を入れて使っても、散らからなくて回収できます。
熱湯に浸してあるいは鍋で煮だして、エキスをしっかり出してから入れるも良し。
手軽にレモンバーム風呂を楽しむ事ができます。
お風呂に入りながら葉っぱをすり潰すと、さらにエキスが出て効果も上がります。
余計な下準備なども必要なく、自分の体と一緒に入るだけでいいので楽です。
アロマオイルを入れる
ハーブといえばアロマオイルというイメージが強いかもしれません。
もちろんレモンバームも精油にしたアロマが大活躍です。
アロマの場合は数滴入れるだけで効果を発揮してくれます。
逆に入れすぎには注意しましょう。
様々なメーカーがアロマオイルを出していて上質な物は値段が高価な物もあります。
逆に安価な物は粗悪なイメージもなきにしもあらず・・・。
信頼できるアロマをオススメですが、「アロマなんて買った事ない。」という方は、植物を自分で育てるほうが安心かもしれませんね。
レモンバームの育て方は簡単なので、鉢植えやプランターでもしっかり育ってくれますよ。
自分でレモンバームを作れば、安全でフレッシュなレモンバームティーを安心していただくことができますね。
ただ、アロマはその使い方も魅力の一つで、お風呂に入れるだけでなく様々なセラピーに利用されていますので、使い方次第で美容にも健康にも役立ちます。
フェイシャルスチーム
もう一つ工夫したフェイシャルスチームも、リラックスと血行を良くする効果で有効です。
まず手のひらで、葉っぱをパンっと一度叩きます。
すると不思議なことに香りが強くなります。
香り成分を覆う皮が破れて香りと成分が広がるからです。
そして洗面器に熱湯を注ぎそこに葉っぱを入れます。
洗面器から20cmほど顔を離し、蒸気を顔に当てます。
蒸気が出なくなるまでやってあげれば天然フェイシャルスチームの完了です。
タオルなどを頭から被り、蒸気がまわりに逃げないようにしてあげてもいいですね。
熱湯を使うので火傷には注意してください。
そしてそのハーブ湯を捨てるのは非常にもったいない。
すでにお話したように、お風呂に入れると顔だけでなく体全体にも効果が得られます。
レモンバーム風呂の気になる効果や効能
美しい体は健やかな体からと言われています。
「長寿のハーブ」と言われる所以はその健康的な作用にあります。
ミツバチを集める「メリッサ」
属名「メリッサ」と呼ばれるシソ科の多年草。
和名は香水薄荷(こうすいはっか)と呼ばれるぐらいですのでやはりその香りが特徴的です。
「メリッサ」とはギリシャ語でミツバチという意味です。
ミツバチは花の蜜を食べて巣に帰り、蜂蜜を作ります。
その元となる花の蜜として好きな花の一つがレモンバームです。
ギリシャ神話に出てくる全知全能の神ゼウス。
メリッサという女性が蜂蜜を与えてゼウスを育てたという伝説から名付けられたようです。
古代ギリシャやローマ時代から蜂蜜の採取の為に栽培されてきたという記述も残っているようです。
蜜と匂いに引き寄せられるのは蜂だけでなく人間も引き寄せられるのかもしれません。
神秘的な伝説とともに、昔からおおくヨーロッパ南部を中心に栽培されてきました。
レモンの香りを放つ「シトラール」
広がるレモンの香りは「シトラール」という成分です。
レモングラスやレモンにももちろん含まれています。
精油にする事で生まれます。
ただし、皮膚に対して強い刺激もありますのでアロマ風呂の場合は使用量に注意してください。
血管を弛緩させ、血流循環と体温上昇を促してくれます。
体全体が健康的な状態に向かいお肌の調子も整います。
また、抗菌作用も強いのでニキビ予防にも期待できます。
洗顔料としてレモンバームを使うのもオススメです。
心を落ち着かせてくれる
忙しい日々で知らず知らず溜まっていくストレス。
美容にとっては一番の大敵かもしれません。
もちろん健康にも影響を及ぼします。
レモンバーム風呂は精神にも働きかけリラックスさせてくれます。
古くから長寿の秘訣として愛用され、医療としては8、9世紀頃から西洋では注目されていました。
11世紀にはペルシアで活躍した医者イブン・スィーナーがこの精神安定効果を医療に取り入れてうつ症状の改善に用いていたようです。
高ぶった精神を落ち着かせる作用があり、心を落ち着かせる。
まさにお風呂にぴったりの効能ですね。
レモンバームの抗酸化作用でアンチエイジング効果
年はとりたくない。
お肌もそうですが大切なのは内面かもしれません。
体の中が年を取るのは酸化作用と言われています。
酸化とは
切ったリンゴの表面が白から茶色に変わっていく。
リンゴの表面が空気中の酸素と結合して「酸化」している状態です。
近年の研究で、この「酸化」こそが体内で起きる老化のメカニズムであるとわかりました。
体内において酸化させる酸素の事を「活性酸素」と呼びます。
全ての物は酸化していく定めです。
リンゴも人間も同じです。
金属の場合は酸化するとサビてしまいます。
しかし、酸化を防ぐために植物や動物には様々な工夫されて生体システムがあります。
リンゴの場合は皮が酸化からある程度守ってくれています。
金属には油をさしてあげたり、水分を拭き取ってあげるなどの工夫ですね。
人間の場合はお肌がリンゴの皮のような働きをしてくれています。
だからこそお肌のお手入れは大事になってきます。
また、内面の酸化を防ぐ機能として、食事から栄養素を吸収して体内で発生した活性酸素を除去する。
というような作用もあります。
「年をとりたくない」なら「体を酸化させない」と言い換えられれるかもしれません。
シワやシミは体の表面・内面ともにサビてきてしまっているわけです。
抗酸化作用のポリフェノール
ワインに多く含まれるポリフェノール。
ぶどうに含まれている成分ですね。
レモンバームにも含まれていて、それが体のサビを取ってくれます。
また、ポリフェノールには高い抗アレルギー作用もあります。
ヒスタミンというアレルギー反応を起こす成分を抑えてくれ、鼻づまりなども緩和します。
花粉症に苦しむ人の多い日本人にとっては強い味方です。
もちろん食べ物や飲み物として体内に取り入れるのがいいですが、お風呂として入ることでもその効果はあるようです。
ワイン風呂というのもあるぐらいです。
古来から長寿のハーブとして愛されてきた最大の理由はこの抗酸化作用だったわけですね。
「酸化」の先には「糖化(とうか)」という言葉もあり、サビどころではなくコゲになってしまうそうです。
サビは磨けば取れますが、コゲはなかなかおちません。
体の中と外からしっかりケア・メンテナンスしてあげましょう。
レモンバームの関連記事はこちらを参考にどうぞ~
おわりに
ハーブティーやお料理の隠し味など様々な使われ方をしているレモンバーム。
今回は、生葉や精油を入浴時に使って、心身ともにリラックスできる入浴法や効果効能についてお届けしました。
方法も簡単で、まさしく入れるだけ。
葉っぱそのままでも、アロマオイルを垂らすでも十分に効果を発揮してくれます。
ハーブは生命力旺盛でガーデニングにも最適です。
食事や入浴など身近な活用法にあふれているハーブ。
都会にいても自然なライフスタイルに近づける。
その秘訣はハーブと共に生きることかもしれません。