高い抗酸化作用があり、美肌や便意改善、アンチエイジングやデトックス に効果があるといわれるパクチー。
しかもその他の効果もすごいものがあるようです。
体内に溜まった有害金属(水銀、砒素、鉛、カドミウムなど)を体の外に排出してくれる「キレート作用」という働きがあり、活性酸素の発生も抑えてくれるステキな食材。
消化促進や食欲増進にも役立つとなれば、食べない手はありませんね。
あのにおいがイヤという人も、なんとなく敬遠していた人も、今さらどんな味か訊くのもねえと思っている人も、少しづつパクチーにチャレンジしてみませんか。
パクチーはカメムシの臭いで嫌い?味は?
タイではパクチーですが、中国では「香菜」、英語では「コリアンダー」、スペイン語では「シラントロ」。
世界中で、使われているハーブですよね。
日本人には強烈な匂いで好き嫌いがはっきりでてしまうのですが、世界的には「良い香り」だという認識のほうが一般的のようです。
パクチーとカメムシは同じにおいの成分
パクチー好きにはショッキングですが、パクチーとカメムシはどちらもアルデヒドやアルデヒドの化合物だということなので、あのにおいは同じ成分ですって!!
ですから、日本では『カメムシ草』と呼ばれていたのもうなづけますね。
幸か不幸か、筆者はカメムシの匂いを嗅いだことがないので、ショックどころかカメムシに出会いたいと思っているほど。
もっとも虫は苦手なので、においを嗅がせていただければ早々におひきとり願うことになりますが。。
パクチーはセリのようにシャキシャキ
パクチーはセリ科の一年草で、セリのようなシャキシャキな食感。
葉そのものの味にはクセがなく、噛むことでにおいが鼻に抜けてあの独特な香りを楽しめることができるのです。
もっともパクチー嫌いさんには、その臭いを苦手な味と感じているそうなんです。
ですから、臭いをなんとかすれば随分食べやすくなるのです。
生より調理すればにおいは薄くなり、特に天ぷらのように油で揚げたり、乾燥させたりすると香りが飛ぶので苦手な人にとっては食べやすいかもしれません。
パクチーの美味しい食べ方デトックスレシピ5選
パクチーでデトックスをして、さびない身体を作る、美味しいデトックスレシピをご紹介します。
パクチーの天ぷら
パクチーが初めての方も、もしかしたら嫌いな方でも食べれそうな天ぷら。
パリッと揚げると、パクチー独特のにおいが抑えられ以外にもパリパリ食べられますよ。
かき揚げにしても、パクチーだけ揚げても美味しく食べられます。
■材料
- パクチー・・・・1束
- 小麦粉・卵・水・・・適宜
- 野菜やイカ・エビなどの魚介類・・・適宜(かき揚げの場合)
■作り方
- パクチーは2~3㎝にざく切り
- その他の野菜(にんじん・玉ねぎなど)と魚介類は、準じてざく切りにしておきます。
- イカは小麦粉を薄くまぶしておきます。
- 天ぷらの衣を作り、材料をざっくりまぜ、160℃~170℃の油でカリッと揚げます。
- 食べる時に軽く塩を振ってどうぞ~
コリアンダーライス
カレーにコリアンダーライスはいかが~
いつものカレーが数倍ステキになりますよ。
こちらもパクチー初心者に喜ばれる一品です。
■材料
- 米・・・・・・・・・・・・3合
- 水・・・・・・・・・・・・適量
- ターメリックパウダー・・・・小1/2
- ジンジャー(生姜)・・・・・・・・小1
- カルダモン・・・・・・・・小1/4
- コリアンダー・・・・・・1/2束(好みで加減して)
- 塩小匙1/4
- オリーブ油小匙1
■作り方
- 米は洗ってざるにあげます。
- 生姜はみじん切り。ジンジャーパウダーでもOK.
- オリーブオイルで生姜とカルダモンホールを炒める。
- 米と適量の水と塩・ターメリックを加え、炊き上げます。
- 炊き上がったら、みじん切りのコリアンダーを混ぜます。
※カルダモンはパウダーでも良いですが、ホールを使うとさらに味わい深いですよ。
筆者は時々『手抜きコリアンダーライス』にします。
その作り方は、炊き立てご飯に上記のスパイスのパウダーとオリーブオイルを混ぜるだけ。
混ぜるだけなんですが、高級レストランみたいになりますよ。
きゅうりと香菜の胡麻油あえ
このメニューがないと、中国料理が始められないくらいスタンダードな冷菜です。
作り方は簡単ですが、パクチー好きにはやめられない一品です。
■材料
- きゅうり・・・・・・・3本~4本
- 香菜(パクチー)・・・・・・1/2束~1束
- ラー油・・・・・・・・・・・・大さじ2
- 胡麻油・・・・・・・・・・・大さじ2
- すり白胡麻・・・・・・・・大さじ2
- ニンニク・・・・・・・・・・2~3かけ
- 塩・・・・・・・・・・・・・小さじ1
■作り方
- きゅうりをたたいて砕き、塩をまぶしておきます。
- ラー油・胡麻油・すり白胡麻・ニンニクをきゅりに混ぜ、冷蔵庫で寝かせます。
- 食べる直前に香菜を混ぜて盛り付けます。
パクチーペースト
ほんのちょっぴりほしい時にペーストを作っておけば便利です。
パクチーが余った時やたくさん手に入れたときに。
■材料
パクチー・・・・・・1束
にんにく・・・・・・ 1/2個
生姜 ・・・・・・・・・小2かけ
唐辛子・・・・・・・ 2~3本
ナンプラー・・・・ 小1
オリーブオイル(サラダ油)・・ 大さじ4〜5
※分量はおよその目安です。
好みに合わせて増減してください。
■作り方
- 乾燥唐辛子は水で戻し、種を取っておく。
- パクチー・生姜・にんにくは大まかに刻んでおく。
- 材料すべてをフードプロセッサーでペーストになるまで撹拌。
- ガラス瓶などの容器に詰め、空気に触れる面をオイルで覆うようにします。
パクチーホットソース
市販のサンバルやシラチャー・ソースに、パクチーが加わるとさらに美味しくなります。
■材料
- パクチー・・・・・一束
- シラチャー・ソースやサンバル・・・・パクチーと同量
※シラチャー・ソースはアメリカで大流行した、タイの甘辛い赤いソース。
※サンバルは、インドネシアのニンニクたっぷりの辛い赤いソース。
■作り方
- パクチーをみじん切りかフードプロセッサーにかけます。
- パクチーとシラチャー・ソースやサンバルと混ぜます。
※パクチーペーストもパクチーホットソースも、グリルしたシーフードやフライドポテト、フライドチキン、BBQ、ハンバーガー、サンド イッチ、カリフォルニアロールなどのアメリカンフードにも最適。
※天ぷらや創作寿司などの和食にも、不思議な美味しさにはまりますよ。
おわりに
パクチーはカメムシの味なのかカメムシを食べてみないとわかりませんが、世界にはカメムシが美味しいと食べる人々もいるそうです。
好きか嫌いかは、その国や土地の風土や習慣にも関係しているようですね。
食わず嫌いやイメージにとらわれないで、パクチーの美味しい食べ方やデトックスレシピにチャレンジしてみませんか。
もっとも筆者も、初めからパクチー好きではなかったように思います。
しかし、中国四川料理で大量のパクチーの洗礼に会ってから、パクチーの魅力に憑りつかれた一人かもしれません。
アジアンフードがどこでも手軽に食べられるようになったおかげで、パクチーがこんなに簡単に楽しめるようになって、そしてそのスゴイ効果や効能を手に入れられるなんて幸せです。
パクチーにチャレンジしてみようと思われましたら、ぜひ食べやすいレシピで少しずつどうぞ。
きっとアジアンテイストが好きになりますよ。