梅雨の季節になると一斉に白い花を咲かせ、そこら辺りに生え広がるどくだみ。
このどくだみはお茶にして摂取するととても体に嬉しい効果が期待できますので、どくだみ茶を作って飲む習慣をつけるのがいいですね。
今回は、どくだみ茶の作り方や飲み方についてご紹介していきます。
どくだみを採取する時期と場所
どくだみを採取する時期は?
どくだみは、白い花が咲く6月~8月の時期が採取に適した時期です。
花が咲く季節はどくだみの有効成分が最も効果的に高まる時期で、この季節にははびこるように群生しだすので、そこを一気に刈り取るのがおすすめです。
どくだみは薬効成分の強い植物で、この時期のどくだみはさらに成分が濃いので、触ると痒くなる場合もあります。
普通はあまりかぶれないとは思いますが、筆者は若干ブツブツになりました。
念のためビニール手袋をして作業するといいですね。
どくだみを採取する場所は?
どくだみ茶を作るために早速どくだみを採取!といきたいところですが、いくつか注意点をあげてみましょう。
どくだみは生命力が強いので、その辺にいくらでも生えています。
というかむしろ、頑丈な根がしつこく地中に張り巡らせているので、取っても取ってもすぐに生えてきてしまい、そのしつこさはもはや畑や庭の嫌われ者と化しているところも。。
そんなにたくさん生えているならその辺のやつをちょっと採ってこればいいや、とも思いますが、どくだみ茶は健康のために毎日体に取り入れるもの。
できるだけ条件の良いところに生えているどくだみを採取しましょう!
まず、車の通行量の多い道端などのものは避けましょう。
車の排気ガスがかかっている可能性があり、洗ってもとれないほど毒素が浸透している可能性があります。
それから、農薬や除草薬がかかっている場所での採取も避けたほうがいいでしょう。
これも同じ理由で、丁寧に洗えば表面についた薬剤は落とせるかもしれませんが、農薬を散布したことで土壌がすでに汚染されている可能性があり、どくだみに成分が蓄積されていることがあります。
健康と美容のためにどくだみ茶を飲むのですから、体に悪いものを一緒に摂り入れてしまっては元も子もありませんよね。。
できるだけ良い環境で生えているものを採るようにしましょう。
自宅の庭先に生えているものやプランターで栽培したものであれば、素性が分かっているので安心ですね^^
どくだみ茶の作り方
1. どくだみを採取してキレイに洗う
まず、どくだみを採取してキレイに洗います。
どくだみは根元より少し上から鎌などでバッサリと刈り取るようにします。
他の雑草が混ざっていてもとりあえずざっくり切って、後で選別するといいですね。
そのとき一緒に汚い葉や枯れている部分も取り除いてしまいましょう。
どくだみは地面を這うようにして生えているので、葉の裏にも土がついていないかチェックし丁寧に洗ってくださいね。
画像のどくだみは花がついていませんが、花がついていてもつけたままで大丈夫です。
葉っぱも茎から外さずにそのままで。
また、刈り取ってからそのまま放置してしまうと腐ってすごいニオイを発しますので、刈り取ったらすぐに乾燥の準備にとりかかりましょう^^
2. カラカラに乾燥させる
こちらは乾燥させたどくだみ。
パリパリに乾いています。
キレイに洗ったどくだみは、水気を切り、3~4本ぐらいずつに分けて束ね、ビニール紐で根元の部分を縛って束を作っていきます。
そして、この束を風通しの良い軒下などに吊るして陰干しでしっかりと乾燥させていきます。
天気の良い日が続けば3~5日ほどですぐに乾燥しますが、梅雨の時期湿気の多い日が続くと10日ぐらいかかってしまうことも。
触ってみて湿気っぽさがなくなり、パリパリと音をたてるぐらいになればOKです。
どくだみの量が少なくて天気の良い日が続く時は、束ねずにザルに広げても乾燥させることができますよ^^
3. ハサミでカットする
乾燥させたどくだみをハサミでカットしていきます。
大きさは適当な感じでOKです。
使いやすいサイズで切り刻んでいきましょう。
4. フライパンで煎る
最後に残った湿気を完全に飛ばすためフライパンで煎っておくと、カビが生えにくくなるのでおすすめです。
火はとろ火でゆっくりと煎るのがコツです。
火が強すぎると焦げてしまいますので注意してくださいね^^
どくだみ茶をしっかり乾燥させるコツと保存方法
乾燥させたどくだみ茶は湿気を嫌います。
湿気が多くなりすぎると、カビが生えてしまいせっかくのどくだみ茶葉が台無しになってしまうので、完全に湿気を取り除くことが長持ちさせるポイントです。
どくだみ茶はガラスキャニスターやビン、タッパーなどで保存しますが、中に乾燥剤を一緒に入れておくといいですね。
さらに、時々ケースから出して陰干しするか、フライパンで煎ると長持ちします。
また、湿気を取り除くのにフライパンで煎る方法の他にも、レンジにかける方法もあります。
レンジのお皿に均等に薄く並べ、30秒ほどレンジをかけるとパリパリ度がさらにアップ^^
さらに持ちを良くしたい時は、どくだみ茶葉を思い切って粉末にしてしまうのもいいですね。
乾燥さえ気をつけていれば、どくだみ茶は長く保存ができますので、次のシーズンまで持たせることも可能です。
どくだみ茶の飲み方と注意点
飲む適量はどのくらいが良い?
一人一日分で、約10~15gが適量です。
お茶パックに1回分の量をずつ入れておくとラクチン♪
煎じ方は?
約600mlの水と一緒に火にかけて煮出します。
およそ水が半分ぐらいになるまで煮詰めて出来上がり。
火はとろ火で。ゆっくりと煮だしてくださいね。
どくだみは煎じた後に濾して茶葉のカスを取り除いた方がベター。
どくだみ茶を煎じた後に長く置いておくと成分が変化してしまうので、煎じる時は飲むぶんだけ作って、その日のうちに飲み切るようにします。
何に入れて煮出す?
土ビンで煮だすのが良いですが、なければ耐熱ガラス鍋やホーロー鍋、アルマイト製などでもOK。
ただし、鉄製や銅製の鍋やヤカンの使用はNG。
どくだみに含まれるタンニンという有効成分が鍋の鉄分と結びついて化学反応し変質してしまう恐れがあります。
飲み過ぎると・・?
体に良い薬効が多いと聞くと思わず飲み過ぎてしまうことも。。
飲み過ぎても害はないのですが、お腹をこわして下痢をすることがあります。
適量を守って飲むことが大切ですね^^
美味しく飲むには?
どくだみ茶の気になるお味はというと、、
完全手作りで作ったどくだみ茶はハッキリ言ってあんまり美味しくはないです(キッパリ
市販されているどくだみ茶は飲みやすく加工されていますが、やはり作ったどくだみ茶の方が薬効は高いでしょう。
そこで、手作りのどくだみ茶も他の茶葉とブレンドしてみると美味しく飲めるようになりますよ^^
ハトムギ茶や玄米茶、はぶ茶などがオススメです。
他の薬効茶もいろいろブレンドしてみても◎。
出来るだけたくさんの種類の茶葉をブレンドする方が、味がまろやかになり、どくだみのツンとしたニオイも気にならなくなります。
どくだみの薬効だけを考えると純粋100%のどくだみ茶の方が効果はありますが、美味しく取り入れることも長続きする秘訣ですね^^
他にも、どくだみには様々な活用法や驚くべき効能がありますので、ぜひ参考にしてください。
おわりに
どくだみ茶の作り方と飲み方についてお届けしました。
採取する時期や乾燥のコツは、それほど難しくなくちょっとコツさえわかれば誰にだってできてしまいます。
健康と美容のため、飲む量も適量で。
ぜひお試しくださいね。